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「失われた地図」

恩田陸の「失われた地図」(KADOKAWA)を読みました。
失われた地図
この作家の作品を読んだのは6作しかありませんが、その中で最もツマラナイ作品でした。2年前に直木賞を受賞し一躍時の人になった作家です・・・受賞直後に発行された小説なので期待して読んだのですが・・・。

「BOOK」データベースには、次のように紹介されています。
川崎、上野、大阪、呉、六本木…日本各地の旧軍都に発生する「裂け目」。かつてそこに生きた人々の記憶が形を成し、現代に蘇える。記憶の化身たちと戦う、“力”を携えた美しき男女、遼平と鮎観。運命の歯車は、同族の彼らが息子を授かったことから狂い始め―。新時代の到来は、闇か、光か。

主人公は、かつては夫婦だった遼平と鮎観。二人は幼馴染みで、「グンカ」と戦うことを宿命とする一族の一員。グンカが出現する場所を予想し、一族を派遣する役割を担うのが煙草屋。一緒に行動するのは、遼平の弟である浩平。主にこの3人がグンカと戦うのですが、西日本担当のカオルも一族の一人として登場します。

・・・と書き始めたのですが・・・これらの人物について、小説の中でその人物像、一族の由来、「グンカ」の正体等々が詳しく述べられていないのです。グンカ等との場所(6箇所)を変えた戦いについての記述が続くのみで、最後まで読んでも登場人物について詳しい情報がないまま。

6箇所とは、錦糸町、川崎、上野、大阪、呉、六本木。共通するのは、かつて軍事的な要所だったということ。

一族の任務は「裂け目」から現れた「グンカ」(軍靴?)と戦い、その裂け目を縫い合わせたり(遼平の技)、手の力でアイロンのように裂け目を溶かしてくっつけてしまう(カオルの技)こと。

読みようによっては、戦争できる国に向かって進んでいる今の日本の動きに警鐘を鳴らしている小説だと解釈できないこともありませんが・・・とてもじゃありませんがオススメできるような小説ではなく、作家名を伏せて発表されたなら多くの方からブーイングを浴びせられること間違いなし。

直木賞作家の恩田陸、という肩書きだけで売ろうとする出版社の思惑が、この本を世に出した元凶?かも・・・結果的に読書離れをさらに進めて、自分で自分の首を絞める道を選んでしまったとしか言えません(それほどヒドイ内容でした)。

作者のお遊びにつきあわされた感が否めない駄作中の駄作でアリマシタ。


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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

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「第24回今井町並み散歩」

昨日のことです。

今井町の重要伝統的建造物群保存地区内で毎年行われている「今井町並み散歩」に今年も行ってきました。

もう何度も通った今井ですので、このブログでも重要文化財の建物のことや稱念寺を中心とする寺内町として発展したこと、環濠のある城塞都市だったこと、そして六斎市のことなど、いろいろなことをご紹介してきましたので・・・今回はそうした説明は省略します。
町並み 町並み (2) 町並み (3) 町並み (4)
昨日訪れた目的は、妻がある物を買いたかったため・・・どの「市」にも売っておらず、ガッカリ。買うつもりがなかった庭石菖 (にわぜきしょう)、別名シシリンチウムを衝動買い(安かったためでアリマス)してしまいました。
シシリンチウム
駐車場に着いたのは今井六斎市が始まる9時よりも早く、まだ準備中のところが多く、ゆったりと歩くことができました。立ち止まってゆっくり見たのは山野草を売るフリーマーケットだけ。2店目でシシリンチウムを購入。
六斎市9時前 六斎市9時前 (2) 六斎市9時前 (3) 山野草 六斎市山野草
その後、六斎市をすべて見終わってから春日神社へ。ここには毎回地車の展示が行われており、それを見るために立ち寄ったのですが・・・今年は「食のフェスタ」が行われていていつもとは雰囲気が異なっていました。地車は予想通り、飾り付けがまだ行われていない時刻でした。
春日神社看板 春日神社「「食のフェスタ」 地車飾り付け前
すぐ近くにある「西環濠」へ行くと、アサザ(浮葉性の多年草で準絶滅危惧種)の黄色い花が咲き始めていました。
アサザ(西環濠)
そして、スイレンも・・・。
スイレン
児童公園側には黄菖蒲が咲き乱れていました。
黄菖蒲(今井児童公園)
次の目的地は今井町衆市が行われている順明寺。
順明寺看板 順明寺町衆市
昨日は用事があって11時までに家に戻らなければならなかったので、いつも聴きに行っている箏の演奏やさまざまなイベントはすべてすっ飛ばしました。ただ一箇所、裏庭にいろんな花を育てている「オープンガーデン」に立ち寄っただけ。

妻が求めていたものが最後まで見つからず・・・せっかく来たのだから、せめて「茶行列」だけは見て帰ろうと、再び今井六斎市が行われている通りを歩き、稱念寺の前で右に曲がって「茶行列」がやってくる方向へ向かって歩くことにしました。が、予定時刻になっても行列は来ず、春日神社の手前でようやく・・・。
茶行列 茶行列 (2) 茶行列 (3)
春日神社の中を通って駐車場に戻ったのですが、このときには地車の飾り付けが終わり、「展示」状態になっていました。
地車
「町並み散歩」とは関係ない?ことですが・・・各家々の玄関先に季節の花が置かれ、目を楽しませてくれました。
玄関先 玄関先 (2) 玄関先 (3) 玄関先 (4)
テーマ : 奈良
ジャンル : 地域情報

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変則的な松原アコ例会

昨日のことです。

松原アコーディオンクラブの例会日でした。
松原公民館
駐車場の隣にある田井城今池親水公園の池の水を抜き、その場所での新図書館建設工事が目に見える形で進んできました。先週までは池の水を抜いて工事をしている様子は「目隠しフェンス」で見ることができませんでしたが、昨日は建物の鉄骨が2階にまで達しその姿が見えるようになっていました。
図書館工事
昨日の例会はいつもとは異なり、合奏練習を途中で行い、その前後に「吉田レッスン」を行うという変則的なものになりました。

音楽室で「吉田レッスン」。
吉田レッスン前半 吉田レッスン前半 (2)
集会室は自由練習と合奏練習の部屋として・・・。

合奏練習は「ビバアコ」に向けた練習ではなく、今月末に東成区民センターで開催される年金者組合の「結成30周年フェスタ」の第2部で演奏することになった合奏曲3曲の練習を行いました。本番が平日なので、仕事の都合で出席できないクラブ員が数名・・・パートバランスが崩れ、迫力に欠ける演奏になる可能性、大?
合奏
合奏練習後、お茶休憩。
お茶休憩
再び「吉田レッスン」を音楽室で。
吉田レッスン後半 吉田レッスン後半 (2) 吉田レッスン後半 (3)
実習室ではスプリングコンサート係の3名が頭を突き合わせて会場をどこにするか、予算をどうするか等々、熱心に話し合いを行ってくれていました。来年のコンサートは第30回目・・・プログラムを節目にふさわしいものにどう組んでいくかを含め「原案」を考えて下さっています。
コンサート計画

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ジャンル : 音楽

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見頃を迎えた橿原運動公園のバラ園

橿原運動公園にあるバラ園が見頃となっています。
バラ園7 バラ園
午前中は用事があり、一番暑い1時頃~2時半頃まで「お散歩」。アチコチの田の苗代では稲の苗がかなり育ってきていました。
苗床
公園が近づくと・・・木道やターザンロープ、ブランコ等の遊具がある「遊びの森」に大勢の子どもたちの姿が見えてきました。近づいてみると・・・どこかの小学校の1年生が遠足に来ていたのでした。
遠足1年生
バラ園は前回(5月4日)ご紹介したときとは様変わり。今がちょうど見頃、となっています。
バラ園6 バラ園5 バラ園4 バラ園3 バラ園2
少しだけアップでご紹介します(名前は省略)。
バラバラ2 ミニバラ バラ3バラ4 ミニバラ (2) バラ5バラ6
もう一つ、前回と大きく異なっていたのが、百合の木(ユリノキ)。ユリノキの花が咲いています。
ユリノキ ユリノキの花
そして、多目的グランド(主にサッカー場)の整備が進み、片面は完成間近?
多目的グランド
家に戻ったときには汗がダラダラと流れ、水分補給をして・・・このブログを書いています。ああ~~シンド~~
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「戦友たちの祭典(フェスティバル)」

森村誠一の「戦友たちの祭典(フェスティバル)」(中央公論新社)を読みました。
戦友たちの祭典
著者が作家生活50周年のときに発行された「涼やかに静かに殺せ」をご紹介したときに『全てがチャチっぽく、軽薄短小。森村誠一らしさを全く感じられない小説』だと書いたのですが、本作も同様でした。

昔読んだ小説とは大違い。初めて森村誠一の小説を読む人には「二度と読むまい」と思われてしまうような「三文小説」。

「BOOK」データベースには、次のように紹介されています。
穏やかな余生を送る老人の元へ、かつての仲間が現れる。戦友の遺言に導かれ、彼は修羅の巷へ向かうのだった―。太平洋戦争を生き抜いた男たちが集結。無限の夢を抱えて逝った友の無念を晴らす!

主人公の山鹿俊作は90歳を超えた独り暮らしの老人。

太平洋戦争の幕開けである真珠湾攻撃に出撃。太平洋戦線を転々とし、数々の戦果を挙げ、最後は零戦に乗り特攻機の戦果確認を任務としているときに終戦を迎えます。

敗戦後は転々と職を変えて、表の世界と裏の世界両方に関わりながら、闇で儲けた金で家を建て、結婚。その後、米軍に没収される寸前の零戦を隠匿し続け、その零戦で日本最大の暴力団を壊滅させたことが全世界に伝わり、日本を支配していたマッカーサーを驚嘆させ、罪に問われることなく放免。

戦後はこの「暴力団を零戦で壊滅させた」ということで有名になったことから、警察には頼めない「悪党退治」の依頼が舞い込み、依頼に応えることによって生計を立てていました。

そんな生活にピリオドを打ち、20年ほど前に山間の小さな町に余生を過ごすべく妻と共に隠居。5年前に妻を亡くし独り暮らしに。子ども3人もすでに先に逝き、兄弟や親戚、友人などを喪うも、俊作は体力こそ落ちてはいても心身共に至って健康。

ここまでは、この小説の大前提で、こうした過去を持つ俊作を師と仰ぐかつての戦友、青柳が持ち込んだ依頼に応えるところから物語は始まります。

隠居生活していた町を離れて上京。上京後にいくつもの依頼に応えて見事に解決していく物語です。

その内容や解決方法があまりにも現実離れしており・・・あの森村誠一が書いたものとは思えないハチャメチャな小説(紹介するのがアホらしくなるほどの・・・)。

さらにヒドいのが、ラスト。東京での数々の「仕事」を終えて隠居生活を送っていた町に戻ると・・・暴力団の合法企業(フロント企業)によって町が乗っ取られていたという設定。町長以下町議会、町役場が支配下に置かれ、病院、信用組合、老舗店、公民館、集会所などが風俗営業店、金融業、ダンスホール、代理私書箱などに変わっていて、実体はヤミ金融、地上げ、売春仲介・・・。

この町を俊作たちの力で元の町に再生させるというもの。しかも、短期間で。ここまでくると何をかいわんや・・・開いた口が塞がらないとは、まさにこのこと。かつて一世を風靡した作家の作品とはとても思えません。
テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

キク

Author:キク
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◆松原アコーディオンクラブ・奈良アコーディオン愛好会・ぱすとらあるアコ所属。
◆日本アコーディオン協会評議員

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