「鯖猫長屋ふしぎ草紙」

田牧大和の「鯖猫長屋ふしぎ草紙」(PHP研究所)を読みました。
鯖猫長屋ふしぎ草紙
今までに読んだ田牧大和の時代小説(ほんの少しだけですが)の中ではピカイチ。・・・でも「紹介」が難しいのです。

純粋に粗筋を紹介するだけでも「ネタバレ」になってしまうし・・・「ネタバレ」になってしまうような紹介では読む楽しさを奪いかねませんし・・・それほどオモシロイ時代小説でした。

「BOOK」データベースには、次のように紹介されています。
ところは江戸の根津宮永町。鯖縞もようの猫が一番いばっている長屋があった。人呼んで「鯖猫長屋」。猫の名はサバで、飼い主は、三十半ばの売れない画描き拾楽。なぜサバが一番えらいかって?それはサバが永代橋が落ちることを予見し、長屋の面々を救ったから―。

そんな猫様が仕切る長屋で次次と起こるふしぎな事件。謎を解くのは、画描きの拾楽?それとも…。突然越してきた美女、大道芸が得意な浪人者…。「わけあり」な人々と猫が織り成す大江戸謎解き人情ばなし。


連作短編のような形式で「猫描き拾楽」「開運うちわ」「いたずら幽霊」「猫を欲しがる客」「アジの人探し」「俄か差配」「その男の正体」という7編から成ってはいますが、1本の長編ととらえた方がいい作品です。

それぞれの短編の冒頭に「問はず語り(1編だけ、『昔語り』)」=「登場人物たちの独白」が書かれています。後で読み返すとその意味がよく分かるのですが、全体の3分の2ほどを読むまではその「問はず語り」のおかげで、読み手にその後の展開をアレコレ予測・推理させる楽しみを与える効果を倍増させている、そんな描き方です。

例えば、一番初めの「猫描き拾楽」では義賊「黒ひょっとこ」の独白・・・盗人の以吉が死に、その以吉の最期の頼みを侘びの気持ちで引き受け、以吉が暮らしていた部屋に住んで、飼い猫の世話をしながら以吉の代わりに「待ち人」をする・・・こんなことが書かれています。

これを読むと、主人公となっている鯖猫長屋の住人から「猫の先生」と呼ばれている絵師の拾楽という人物が元盗人で、ある目的(企み)を持って鯖猫長屋に住んでいることは分かるのですが・・・ずっと「真実」が明かされることなく、最後の「その男の正体」でようやくそれまでの???が解消されます。

物語の進展に伴っていくつもの謎が解明されていくのですが、一番根っこにある「真実」だけは最後の短編まで謎のまま。ニクイ演出でアリマス。

謎解きが楽しい作品ですが、単なる?ミステリではなく、良質な「人情時代小説」としてオススメできる作品です。ご一読あれ。
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

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庭に咲く花(11月編)とご近所さんちの花+孫

午前中、孫(弟)が来ていました。
庭で
お菓子を食べ終えると外に出たがり、近所を妻がダッコして「お散歩」。散歩の途中、我が家の庭にない花の写真を撮りました。

見事なほど高く、美しく、ピンク色の大輪の花を咲かせている皇帝ダリア。
皇帝ダリア 皇帝ダリア (2)
宿根アサガオとも琉球アサガオとも呼ばれているヒルガオ科のノアサガオ。
宿根朝顔
様々な種類の花を咲かせるキク。
キク キク (3) キク (2) キク (4)
季節を間違えたのか、春先に咲くジンチョウゲが少しだけ咲いていました。
沈丁花
いつものようにご近所さんちのアヒルや電車なども見て、孫はご満悦。
アヒル
家に戻ると玄関から入ろうとせず、靴をはかせて・・・庭をウロウロ。小石を拾っては投げを繰り返し・・・。
石投げ
ようやく咲き出した生け垣のサザンカにメジロがよくやってくるのですが、そのメジロを孫にも見せたくてミカンを置いておくと・・・やって来たのは、ヒヨドリ。部屋の中でずっと待っていましたが、メジロは来ずじまい。
山茶花(生け垣) 生け垣の山茶花 ヒヨドリ
庭には少ししか花がありません。
ずっと前から咲いている2種類のナデシコ。そして、もう見頃をとっくに過ぎているヒャクニチソウ。
撫子 百日草
10月から5月頃まで咲くミオソティス(勿忘草)とバラ咲きジュリアンは最近、庭の仲間入り。
勿忘草 (2) バラ咲きジュリアン
そして、毎年植えているビオラとパンジー。生け垣よりも早く咲く庭のサザンカ。
パンジーとビオラ
しばらく庭にいた孫はやっと家の中へ。家に来ると必ずと言っていいほどお気に入りの洗濯ばさみをぶちまけて、それを袋に入れる「遊び」をしています。そして、ソファにあるクマの人形に抱きついたり・・・。
洗濯ばさみ ソファ
今日は、昼食を食べ終える頃に娘(母親)が迎えに来たので、昼寝はせずに帰ってしまいました…。
昼食 
テーマ : 小さなしあわせ
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「殺意の産声」

鏑木蓮の「殺意の産声」(角川書店)を読みました。

殺意の産声

この小説の中心となっているのは、被害者の人生を滅茶苦茶にする卑劣な犯罪である強姦。被害女性の苦悩、妊娠してしまったと分かったときの嫌悪感、中絶の疾苦、出産選択の葛藤、出産したときの艱苦など、複雑な心理描写が繰り返されます・・・。

この一点に絞って描いているなら評価はもっと高くなっていたと思うのですが、性的マイノリティが抱える問題や主人公の女性刑事が未婚ながら妊娠して出産するかどうか悩みながら捜査に当たっていること、警察組織の中での女性の地位など、複数の「問題」を絡めて描き、焦点がボケてしまっているように感じました。

「BOOK」データベースには、次のように紹介されています。
夏の猛暑日、京都市左京区で女性の絞殺体が発見された。被害者は染織作家・由良美津子、39歳。絞められた美津子の首筋には、藍色の染料が残っていた。時を同じくして、別の殺人事件で逃走していた指名手配犯が北九州市で逮捕されたという一報が入る。犯人の佐伯旭は関西に住んでいた20年前に婦女暴行を重ね、美津子もその被害者のひとりだった。京都府警・捜査一課の準キャリア刑事・大橋砂生が捜査を進めると、美津子の周辺で目撃されていた怪しい男の存在が浮上する―。

有名な染織家由良美津子が絞殺され、その犯人を追うという警察小説ですが、ミステリとしての面白さを期待して読まれない方がいいと思います。

この作家の小説でハズレくじを引いたことはありません。特にオススメだったのは「東京ダモイ」と「屈折光」、「しらない町」。重厚感のある作品でした。その他の作品もマアマアのでき。読んでソンをするようなものには当たったことがありません。

今回の作品もハズレではありませんが、オススメに値するようなものではありませんでした。普段は考えることのない強姦被害者の苦しみを正面から取り上げて問題提起しており、社会派推理小説としては良質の作品だとは思います。

物語の進展のテンポが遅く、ミステリそのものの楽しみがあまりなく、欲張りすぎたと思われる複数のテーマがいつのまにかぞんざいに扱われてしまい・・・読み応え感を薄めてしまっていることが残念でなりません。

鏑木蓮をまだお読みでない方には「東京ダモイ」をオススメします。


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松原アコーディオンクラブ例会と「まつばらテラス(輝)」

昨日のことです。

松原アコーディオンクラブの例会へ。12日は「日うた」出演のためにクラブ員4名(アコ合奏には3名)が松山へ行き、他のメンバーだけで重奏の練習をしました。いつもは少ない第2土曜日でしたが、多くのクラブ員が参加したそうです。
松原公民館
駐車場に着くと・・・建設中で、ずっとシートに覆われていた「まつばらテラス(輝)」が顔を出していました。
まつばらテラス(輝)
工事関係者が駐車場に車を入れていたためか、駐車場はほぼ満杯状態。私よりも遅く来たクラブ員は駐車する場所を求めて苦労させられたそうです。何名かは近くにある複数の商業施設の駐車場へ行かざるを得なかったようです。

私が一番乗りで、ほぼ同時刻に着いたOさんと二人で実習室の机や椅子を片付けて「練習室」作り。最近のブログに書きましたが、腰の調子がよくて長時間の運転でも平気(少し痛くなる程度)。昨年の今頃は30分ほどの運転だけでも腰が痛くなっていたのがウソのよう…。
Oさんと
いつもと同じように、吉田先生のレッスンを受けたり、研修室で自主レッスンをしたり・・・。
吉田レッスン 吉田レッスン (2) 自主レッスン 自主レッスン (2)
休憩時間には松山土産の「一六タルト」。愛媛の人以外はこれを見て「タルト」だとは思いません。どうみても「ロールケーキ」。有名なお菓子なので「一六タルト」と言えばこの形状でも???とは思いませんが・・・。
松山土産
いつもと違っていたのは、合奏練習。松原市音楽祭が終わり、今年の2曲目の新曲(といっても、過去に取り組んだことがあり、パートの入れ替えをした曲)だけを練習しました。もちろん、全曲通して弾くことはできず導入部だけの練習です。ときにはパート毎に弾き、吉田先生からフレージングとアーティキュレーションの説明と「実演」を交えての指導。

練習終了後、Kさんから次回の「強化レッスン」について計画表を基に説明があり、例会を終えました。
強化レッスン連絡
公民館を出るときに「まつばらテラス(輝)」を見ると・・・明かりがつき、まだ作業中でした。
テラス工事 
テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

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運動公園の紅葉と庭木の剪定

いつもの植木屋さんに庭木の剪定をしてもらいました。
庭の剪定中
8時から作業を開始。狭い庭で植木も少ないので11時過ぎには終了。

お茶菓子等の「接待」を妻に任せ、9時から10時までは近くの運動公園を散歩。
畝傍山
バラ園のバラは、そろそろお終いの時季を迎えました。咲いている花も少なからずありますが、よく見ると花弁が傷んでいるものが多く、たまたまお会いしたご近所の「花サポーター」のTさんに伺うと、やはり「もう、アカン…」状態。
バラ園 バラ バラ (2)
紅葉の名所である談山神社や長谷寺には何度か行きましたが、今が見頃だそうです。運動公園はすでに見頃を終え、落ち葉が目立っていました。
落ち葉
そんな状態ですが、少しだけ見頃の場所を写してきました。
紅葉 紅葉 (2) 紅葉 (3) 紅葉 (4) 紅葉 (5) 紅葉 (6)
帰り道、線路際で光の中に揺れるススキの穂が目に入り、パチリ。
ススキ
家に着くと、庭の剪定はほぼ終わり、生け垣のサザンカを剪定中でした。
生け垣
今回、枝のほとんどが枯れる病気になったイヌツゲを根元から切ってもらいました。昨年辺りからその病気になり、今年は全体に広がっていました。
中 中 (2)
自分で切ろうと思っていたヒイラギナンテンも根元からバッサリ切ってもらいました。ついでに、毎年自分で枝を切っていたランタナですが、今年は異常に伸びてたくさんの花をつけていたのをこれもバッサリ切ってもらいました。
ランタナ (2) ランタナなしに ランタナ ランタナ (3)
11時半頃に植木屋さんが帰り、スッキリした庭を見るとなんだかホッとするワタクシであります。上が剪定前、下が剪定後です。
右 右 (2) 左 左 (2) 外回り 外回り2

テーマ : 季節を感じること
ジャンル : ライフ

Tag:雑感  Trackback:0 comment:2 

プロフィール

キク

Author:キク
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旧「アコーディオン好きの徒然日記」ともどもよろしくお願いします。

◆松原アコーディオンクラブ・奈良アコーディオン愛好会・ぱすとらあるアコ所属。
◆日本アコーディオン協会評議員

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