「浮遊」

高嶋哲夫の「浮遊」(河出書房新社)を読みました。
浮遊
この作家との出会いは「ファイアー・フライ」。あまりにもお粗末な小説でしたが・・・そのことをスッカリ忘れてしまって・・・次に読んだのが「風をつかまえて」。こちらはオススメできる良作でした。

今回の「浮遊」は・・・「ファイアー・フライ」同様、お粗末な、読むに値しない駄作。

「BOOK」データベースには、次のように紹介されています。
今日、僕は、脳だけになった。日本の脳研究の最前線を走る医師・本郷を襲った突然の自動車事故。感覚のない身体、無限にも感じる時間、徐々に恐怖に浸食されていく精神―そんな中、突如、頭の中に同僚の医師の声が響いてくる。―医学は精神より先に進んでしまったのか…舞台は突然の刑事の来訪で揺れる、K大学医学部脳神経外科研究棟三〇五号室。十メートル四方の部屋の中で問われる、医学の奇跡と罪とは?高嶋哲夫の新たな代表作!

脳の生命維持装置(水槽内に頭内と同じ環境を作り脳全体を生かし続ける実験装置)を作り、ヤギとサルの脳を使って脳波以外に脳の各部からの分泌物の変化を調べ、将来的にはヒトの脳にも応用できる初期的な技術を確立してきたK大学医学部の医師、本郷。

彼が婚約者を助手席に乗せ、東京から横浜に向かう海岸道路を走っているとき、対向車線を走っていたトラックがセンターラインを越えて突っ込んできて・・・生きているのが不思議なぐらい全身に損傷を受け、K大学に搬送されます。

研究仲間の執刀により唯一移植できる状態だった左眼球を摘出し、婚約者の秋子に角膜を移植。そして・・・奇跡的に損傷を受けていなかった本郷の脳は秘密裏に生命維持装置へ。もちろん、本郷の葬儀は行われました。

物語は維持装置にある「脳」が一人称語りをして進行していきます。もし脳だけが生き続けたとしても音を聞いたり話したり、意思表示したりすることはできないのですが、この物語の設定は脳だけで音(人間の会話も)を聞くことができるというもの。

人間の尊厳や「生と死」、人として生きる意味、脳死、臓器移植などが主なテーマとして描かれています。

致命的な欠点は、こうしたテーマとは全く関係のないことが散りばめられていること。その最たるものは・・・本郷の車のブレーキが利かないように細工をした人物の存在とその「犯人」を追う刑事の登場。最終的に「犯人」が明らかになるのですが、話の筋とは全く関係なし。

欠点以前の問題として、脳移植そのものが今の医学では不可能・・・早い話が陳腐なSF小説もどきなのです。サルの頭部(脳ではありません)移植実験が行われ20時間生きたというニュースが駆け巡りましたが・・・???

生と死を正面に据えて描いていることは評価できますが、設定がお粗末すぎ。
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

Tag:読書  Trackback:0 comment:0 

年末ジャンボクロスワードパズル

アコーディオン弾きでパズル作家でもあるMR.BONこと山本汎昭氏に3年連続で新年を迎えるにふさわしいパズルを拙ブログへ提供していただきました。

3年目となる今年は年末用と新年用の2種類、4つのパズルを提供していただきました。今日は「ジャンボクロスワードパズル」をご紹介します。

残念ながらいつも解答者が少なく、今までにわずか3名の方がコメント欄に解答を寄せて下さっただけです。ぜひ、プリントアウトしてパズルに挑戦してみて下さい。解く過程を楽しんで下さるだけで結構ですので・・・
ジャンボクロスワードパズル
今年もあとわずかで暮れようとしています。パズルで脳を鍛えませんか。

2017年・トリ年にちなんで17カ所に「鳥」の字が入っています。そこは意味に関係なくトリまたはチョウと読み替えてください。(タテヨコで異なった読み方をする箇所もありますよ。)クロスを解いた後、アルファベットのA~Nの枠に入る文字を順に並べると解答の言葉になります。
拡大できます
パズル1
タテのカギ
タテノカギ1 タテノカギ2

ヨコのカギ
横のカギ1 横のカギ2

解答【                    
テーマ : ♪♪生活を楽しむ♪♪
ジャンル : 趣味・実用

Tag:雑感  Trackback:0 comment:2 

「デッドマン」

河合莞爾の「デッドマン」(角川書店)を読みました。
デッドマン
連続殺人事件の被害者が6人。最初の首なし死体はスポーツジム経営者。2人目はIT関連企業社長。3人目は大手製薬会社社員。4人目は税理士。5人目は大手保険会社社員。そして6人目は都市銀行勤務のOL。

頭部、胴体、右腕、左腕、右足は20歳代後半の男性のもの。左足だけは20歳代後半の女性のもの。マスコミは連日大々的に報じ、TV、新聞、雑誌はこぞって特集を組んで犯人捜しに熱中。

純粋な警察小説で、主人公は警視庁刑事部捜査第一課の鏑木警部補。

「BOOK」データベースには、次のように紹介されています。
頭のない死体、胴体のない死体…身体の一部が持ち去られた6つの死体が都内で次々と発見される連続猟奇殺人事件が発生。鏑木鉄生率いる個性派揃いの特別捜査班4人が捜査に当たる中、一通の奇妙なメールが届く。差出人は「デッドマン」。彼は6つの死体のパーツを繋ぎ合わされて蘇った死人であると言い、自分たちを殺した犯人を暴くために協力したいというのだが…。第32回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。

18の章から成っているのですが、一部の章は「僕」の一人称語り。この「僕」は6人の死体から集めた頭部、胴体、手、足をつなぎ合わせて蘇ったと思い込まさせられているのですが、「僕」の正体は・・・ここで明かしてしまうと読む楽しみを「全て」失ってしまいます。それぐらい「僕」の過去が犯人の残虐な犯行の動機となっているある医療事故の酷さと関係しているのですが・・・。

物語の構成が緻密で巧み。そして、主人公の鏑木以外の人物についてもよく描かれていて、その個性をぶつけ合いながらも遊撃班としてのチームワークは固く、テンポよく捜査が進展していくさまは気持ちが良いほどです。人物をていねいに描かずに「謎」の解明だけに焦点を当てるような「本格ミステリ」もどきではありません。

この作家のデビュー作と知ってビックリさせられるような筆力。他の作品も読んでみたい、そう思わせるような本作でした。

あらすじを紹介しにくい、よく練られたミステリです。もちろん、被害者の6人には共通点があり、左足だけ女性のものというのにも理由があります。

「僕」=デッドマンからのメールをきっかけにこれらの謎が解明されていきます。一気読みしてしまう面白さを持った作品です。ご一読あれ。
テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

Tag:読書  Trackback:0 comment:2 

クリスマスケーキ

昨日のことです。

孫(姉)が娘(母親)といっしょに作ったクリスマスケーキを持って、家族4人で我が家へ来てくれました。

午後4時頃に来て、まずは家の中で「たいこ絵本」で遊んだり、粘土遊びをしたり・・・。
たいこ絵本 
粘土 (2) 粘土
いつものようにご近所さんちへ行き、庭のアヒルを見ようとすると・・・アヒルはなぜか興奮状態。普段よりも鳴き声が大きく、動きも活発。弟はそれを見て(聞いて)うれしそうにしていますが、姉はアヒルの勢いにビックリして後ずさり…。
アヒル
家に戻り、姉は山茶花の石積みに上って遊ぶのですが、弟は真似しようにもできなくて・・・。
山茶花 石積み 石積み (2) 玄関で
再び家の中へ。また粘土遊びやボール遊びをしていると・・・そろそろお風呂に入る時間。姉は父親に、弟は母親に入れてもらい、パジャマ姿に。
風呂あがり
トナカイのカチューシャを着けて記念写真をパチリ(かわいいデッシャロ~)。
二人でトナカイ
夕食を済ませ、姉が母親と一緒に作ってきたケーキを食べる時間・・・ホントはクリスマスケーキは24日の夜から25日の夕暮れまでに食べることが「普通」なのですが・・・。サンタさんのロウソクに火を灯し、まず姉が吹き消し、次に弟が。
夕食 ケーキ (3)
夕食をたくさん食べた直後ですが、どこに入るスペースがあるのか、ケーキをぺろりと平らげる孫たち。
ケーキ (4)
孫たちが帰ってから、アコーディオンでクリスマスに因んだ曲を弾いてあげればヨカッタと後悔するワタクシでありました。
テーマ : 小さなしあわせ
ジャンル : 日記

Tag:未分類  Trackback:0 comment:6 

松原アコーディオンクラブの忘年(食事)会

昨日のことです。

例年は夜に行っていた松原アコの忘年会。それが今年初めて?アルコール抜きでの昼食会となりました。

場所は、あべのハルカス。60階は「ハルカス300」という高さ288mの展望階になっているのですが、高所恐怖症?の私は1万円もらっても行きたくない場所(100万円なら即、行きます…笑…)です。
あべのハルカス
少し早く阿倍野に着き、ハルカスの写真を撮るために「キューズモール」へ行きました。

ここには2,3回来たことがあるだけです。24日という特別な日ですのであちこちにクリスマス飾りやイルミネーション(もちろん、まだ点灯されていません)があったり、人工降雪機で子どもの「遊び場」に雪を降らせていたり・・・多くの人で賑わっていました。
クリスマス飾り クリスマス飾り (2) 人工雪
そして???なイベントも。舞台上に赤い服を着た若い女性のグループがいて「握手会」らしきことをしていたのです。ポスターを見るとNEWシングルのリリースイベントをしている女性アイドルグループ・SUPER☆GiRLSだと分かったのですが、見たことも聞いたこともないグループ。多くの若者が列を作っていましたので、たぶん「有名」なグループなのでしょう??
イベントSUPER☆GiRLS イベントSUPER☆GiRLS (2)
待ち合わせ場所である阿部野橋駅西改札口前に戻るときに阪堺電車(路面電車)の軌道が新しくなっていることを初めて知りました。新線に切り替えられていましたが、まだ旧線も残っていて・・・大規模な「工事中」でした。
阪堺電車
ほぼ全員が揃い、あべのハルカスの19階へ。19階には大阪マリオット都ホテルのホテルロビーやロビーラウンジ、バー、リテールショップ、そして食事会の会場であるライブキッチン COOKA(クーカ)があります。もちろん、ここへ来るのは初めて。あべのハルカスの中で行ったことがあるのは低層階にある近鉄百貨店だけでした。
ロビーラウンジ リテールショップ
19階といっても高さは100m。通天閣の展望台よりも高いのです。大阪湾や六甲はもちろん、淡路島や明石海峡大橋まで見渡せました。遠くを見るのはナントモないのですが・・・真下を見ると気分が悪くなります…。
展望 真下
幸いなことに私の席は通路側で、外のコワ~イ景色を見ずに食事に集中できる場所。COOKAはビュッフェスタイルで11:30~13:00と13:30~15:00の2部制。よく予約ができたなあ、と思うほどの満席状態。大きな声で話すのがはばかられる雰囲気ですので、ひたすら「食う」のみ。
食事会
女性陣の食欲にはビックリ。デザートを何種類も食べた後にまたオードブル類や主菜を食べ、またデザート・・・腹の中、ドナイナッテマンネン!おまけに・・・これ以上書くと来年からクラブへ行けなくなりそうなので、カット(笑)。
テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

Tag:アコーディオン  Trackback:0 comment:0 

プロフィール

キク

Author:キク
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◆松原アコーディオンクラブ・奈良アコーディオン愛好会・ぱすとらあるアコ所属。
◆日本アコーディオン協会評議員

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