「狸汁 銀次と町子の人情艶話」

柴田哲孝の「狸汁 銀次と町子の人情艶話」(光文社)を読みました。
狸汁
「狸汁」「初鰹」「鯨のたれ」「九絵尽し(くえづくし)」「鱧(はも)落とし」「鮎うるか」という6編からなる連作短編集です。

主人公は、凄腕の料理人である久田銀次。銀次の父も「流れ板」で、料理人としては頑固一徹の職人気質ながら、飲む打つ買うの遊びには自制が利かない男でした。

博多で生まれ、物心つく頃から父と母、兄の親子4人で日本各地を流れ歩いた記憶がある銀次。そんな生活が一変したのは、初めて南房千倉に腰を落ち着けたとき。父は古い旅館の板長を務め、銀次はこの町で小学校に通い、中学校に上がる直前に父母が離婚し、母と兄は秋田県(母の郷里)に帰り、それ以来30年、一度も会うことなく・・・。

銀次は父と二人で旅を続け、滋賀県大津にいるときに中学校を卒業し、地元の料理屋に丁稚に入ります。父はまた旅に出て、10年後に金沢で亡くなったと人伝に聞いた銀次。

銀次もまた父のように全国を「流れ板」として旅(海外にも)を続け、ようやく3年前、港区麻布十番に「味六屋(みろくや)」と看板を掲げた小料理屋(妻の町子と仲居一人で商う小さな店)を持ち、腰を落ち着けます。

物語は、この味六屋の料理にまつわる話が中心となり、そこに妻、町子と銀次の艶話や常連客が絡む人情話が繰りひろげられます。

「BOOK」データベースには、次のように紹介されています。
政財界の大物がお忍びで通う「味六屋」。三年ほど前に流れ板の銀次と女房の町子が、麻布十番に小さな料理屋を持った。ある日、料理の腕を見込んで馴染みの政治家から奇妙な注文が入る。接待する客は「人喰い唐玄」の名で知られる右翼の重鎮。はたして銀次はその男を満足させることができるのか…。表題の『狸汁』ほか、『初鰹』、『鯨のたれ』、『九絵尽し』、『鱧落とし』、『鮎うるか』…、読めば口に唾の溜まる極上の短編集。

作者はこの作品を次のように紹介しています。
右翼の重鎮が戦時中に満州で食べた狸汁の謎を解く表題の「狸汁」、和歌山の鰹の旨さの秘密を探る「初鰹」、銀次の出生の秘密に触れる「鯨のたれ」と「九絵尽し」、町子の過去を明かす「鱧落とし」、この世で最後の食事を題材とした「鮎うるか」など料理を題材とした全6編を収録。すべてにミステリーがあり、町子の色気もたっぷりありで楽しめます。

金に糸目をつけない食通がこの小説を読めば私とは違った感想を持つのでしょうが・・・食道楽とは無縁な私には「ナルホド・・」とは思えても自身の食生活からかけ離れすぎ(食べたことがある、というものも出てきますが)。

おまけに意味のない艶話がお決まりのようにどの短編にも登場し(オキライですか? オスキです=笑=)、エロ漫画的な作者の?女性観にウンザリ。

オススメには値しないハズレ作品でした。
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

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