「継続捜査ゼミ」

今野敏の「継続捜査ゼミ」(講談社)を読みました。
継続捜査ゼミ
「隠蔽捜査」シリーズを読んでお気に入りとなった作家ですが、その後読んだ小説は軽すぎるものが多くて・・・しばらく遠ざかっていました。

久しぶりに読んだのですが・・・本作が最も軽い小説で、おまけに「ソンナコト、アリエヘンヤロ~」と言いたくなるようなお粗末な内容で、がっかりさせられました。

「BOOK」データベースには、次のように紹介されています。
元ノンキャリ刑事の大学教授とイマドキ女子大生が挑むのは、継続捜査案件、「未解決事件」

2010年に公布・施行された改正刑事訴訟法によって、「人を死亡させた罪であって(法定刑の最高が)死刑に当たる罪」については公訴時効が廃止されました。

主人公の小早川(現、三宿女子大学人間社会学部教授)は警察学校の校長を最後に退職し、幼馴染みである三宿女子大学学長に誘われ、まず准教授という身分で教え始めます。そして今年、晴れて教授となり、新たに研究室を与えられ3年生を対象としたゼミを担当することになります。

長い間警視庁で刑事をしてきた小早川が最後にたずさわったのが、継続捜査。殺人罪などの公訴時効が廃止されたのを機に新たに設けられた警視庁特命捜査対策室で勤めた後に警察学校の校長となった人物です。

物語の初めでは、この公訴時効の廃止についての様々な考え方を小早川が解説するなどして「これは久々に面白い小説かも・・・」と期待したのですが・・・。

彼のゼミは「刑事政策演習ゼミ」。別名「継続捜査ゼミ」。三宿女子大学には法学部はなく、小早川は人間社会学部の教授1年生。彼が採り上げたのは、15年前の殺人事件。

ゼミの受講生は5人の女子大生。ネタバレになりますが・・・現職警察官の協力を得て、ゼミのメンバーの鋭い洞察力と小早川の力によって犯人逮捕。「ンナ、アホナ」と言いたくなる結末。

おまけに・・・バレーボールサークルとバスケットボールサークルで靴が盗まれるという「事件」を解決したり、日本文学科の竹芝教授に送信されてきた身に覚えがない画像(ホテルからゼミの学生と竹芝が出てきたところを撮ったもの)に隠された真相を明らかにしたり・・・こういう添え物的な「事件」が挿入され、読み進める気力を萎えさせるような記述に耐えながら・・・。

連続してハズレ作品に当たってしまい、ガックリ。
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ジャンル : 小説・文学

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