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「ストロベリーライフ」

荻原浩の「ストロベリーライフ」(毎日新聞出版)を読みました。
ストロベリーライフ
お気に入り作家の一人です。ユーモアに富んだ作品が多く、軽妙で、人生の応援歌的な内容の作品が多い作家です。

本作もそんな作風の範疇に入るもので、ユーモアと温かみたっぷりの小説でした。

出版社のHPには、次のように紹介されています。
直木賞受賞第一作の最新長編小説。
明日への元気がわいてくる人生応援小説!

農業なんてかっこ悪い。と思っていたはずだった。
イチゴ農家を継げと迫る母親。猛反対の妻。
志半ばのデザイナーの仕事はどうする!?
夢を諦めるか。実家を捨てるか。

恵介36歳、いま、人生の岐路に立つ!


主人公の望月恵介は生まれ育った静岡県を出て、東京の広告代理店で働いていましたが念願かなって、グラフィックデザイナーとして独立。狭いながらも都内にオフィスを構え、独立直後は多くの仕事が舞い込んでいましたが、徐々に減っていき・・・妻の収入でようやく生活が出来ているという状態。

広告代理店の仕事で知り合った妻の美月はパーツモデル(俗に言う手タレ)をしていました。恵介に仕事が来なくなってからは美月のパート仕事やパーツモデルの稼ぎで生活が成り立っていることに焦りを感じ始めた頃・・・そりが合わず、ずっと会話らしい会話をしてこなかった父が脳梗塞で倒れ、急きょ実家がある静岡へ。

父の容態は最悪のものではなく、半身不随とはなりますがリハビリ次第では歩けるようになる可能性もあるということにホッとする恵介。

しかし、トマト農家からイチゴ農家へと変貌を遂げていた実家の仕事を放っておくことができず・・・ずぶの素人でありながらイチゴ農家としての仕事を母や姉たちと続けることになります。

本業のグラフィックデザイナーの仕事もあるため、最初の頃はパソコンだけを実家に持って帰り、ときどき美月や息子が住む東京へ帰るという生活を。そうした生活ではイチゴ作りがやっていけず、仕事で使う道具一式を実家に持ち帰り、どんどんイチゴ作りにのめり込んでいくことになります。

グラフィックデザイナーとしての知識や経験を生かしたイチゴ農家としての再出発を描いた物語です。

この物語のよさは、主人公である恵介と妻、恵介と3人の姉、恵介と父などの間にあった不協和音が取り除かれていく過程をユーモア溢れるタッチで描いていること。

この作家のよさが存分に味わえるオススメの一冊です。
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

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